2014年は特になし。
2015年9月。
私はWebデザイナーのバイトを始めた。
退職して1年半が経ち、だいぶ具合も良くなっていた。
実家に通うことなく、自宅で過ごすことが出来ていたし、お弁当だって作れた。
洗濯物を干すことが怖い時期はあったけど。
バイトを探し、精神的な病気で辞めたことを話しても大丈夫だったので、T社で働くことになった。
T社はコーダーを探しており、私はデザイナーだが、コーディングもできるから大丈夫だろうと高をくくったのだ。
実際は。
コーディングばかりの日々は、私の首をじわりじわりと締めてきた。
そして、ついにキャパオーバーの仕事を受けてしまう。
「調子悪そうだけど、大丈夫?」
「ダメになったら言いますよ。笑」
「ダメになる前に言ってね。笑」
そんな会話をし、「正直に言うとダメです。助けてください」と白状した。
それで好転すると思っていたのだ。
しかし、これこそが”働けない地獄”の始まりだった。
出社してパソコンを前にするとどうにも眠くなってしまうようになった。
上司には薬の副作用を心配された。
院長に相談してみたが、眠くなるほどの薬は出していないとのこと。
「やる気の問題じゃない?」なんて院長に笑われたのを、上司にそのまま報告してしまったのだ。
どうにも眠い。エナジードリンクやコーヒーを飲んでも眠い。
副作用じゃないとしった会社の人達からは「仕事中に寝るんじゃない」と注意される。
眠い。眠い。眠い。眠い。眠い。眠い。眠い。眠い。眠い。眠い。
どうあがいても眠い。
そして、毎日のように注意される。
そんな環境で病状は悪化し、出社自体が怖くなった。
院長に「仕事が怖い」と泣きながら訴え、辞めるよう言ってもらった。
こうして私は、会社から逃げるように辞めたのだった。
12月のことだった。
たった3ヶ月しか持たなかった。