統失女の育児・闘病日記

統合失調症&双極性障害である「あやな」の育児・闘病日記です。

なぜ統合失調症になったのか

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私はロボットになりたかったのだ。

 

私の母は私を産んだことで精神病になった。

子供の頃「なんでママはお薬を飲んでるんだろう?」と疑問に思ったこともあったが、いつしかそれは日常となり、”うちの母は薬を飲むのもだ”と認識していた。

 

そして、高校になり母が精神科に通ってることがわかった。

表面上は特に気にしなかったが、毎日のように精神病について調べた。

そこで発見してしまったのだ。

 

”自分をロボットだと思い込んでいる患者はロボットのように正確な行動を取った”

私は魅入られてしまった。

 

 

その話は少し置いておいて。

父から母の病気の原因を聞いたのは高校を卒業した頃だったか。成人した頃だったか。

もう覚えていないが、それを聞いた後から生きることへの罪悪感が止まらなかった。

 

母が毎日服薬しているのは自分のせい。人間1人の一生を変えてしまった。

母は一度入院しているのだけれど、そこまで追い詰めたのは幼少期の私。

罪深い。生きているだけで犯罪。生まれてきたことが罪。

 

そんな思いをぼんやりとかかえ、専門学校のときに一人暮らしをさせられた。

母も私も乗り気じゃなかったが、父が「いい経験になるから」と言って実行された。

 

楽しいのは一瞬だけだった。

いつ帰ってもひとりぼっち。生活能力の低い自分。終わらない学校の課題。

 

月に1、2回彼氏に遊びに来てもらっていたが、帰ってしまった後の暴れっぷりはすごかった。

泣き叫ぶ、床を転げ回る、手当たり次第のものを食べる。

隣人にはすごく迷惑をかけたと思う。

 

そして、1度うつ病の友達を家に泊めた。これもまずかった。

まったく食事をしない姿や、私に延々と謝り続ける姿を見てぐったりしてしまったのだ。

 

そして、2011年の2月頃に実家へと戻った。

 

 

学校卒業時に就職先は決まっていなかったが、ハロワを利用しなんとか4月にWebデザイナーアシスタントの新卒としてA社に採用された。

 

最初の3ヶ月はしんどかった。

まず、何をやってもミスをするのだ。ちょっとしたミスや、サイトデザインが崩壊するような大きなミス、とにかくたくさんミスをした。

次に、デザイン力の欠如。専門学校ではほぼ絵を描くことしかやっていなかったため、Webデザインは素人だ。

1つのパーツを作るのに何度も何度も何度もダメ出しをされた。

 

しかし、どちらにせよ上司も先輩も怒らなかった。

これが私にはダメだったようだ。

 

私は、自分で自分を怒ることにした。

 

「こんなに優しく教えてもらってるのに、理解できないなんてダメだ」

「こんな大きなミスして、私はここから飛び降りるべきだ」

「まともに仕事もできない給料泥棒なんだから、態度くらいしゃんとしなさい」

 

この頃、高校のときに調べたロボット患者のことを思い出していた。

「私も、病気になればミスしなくなるのかな」

 

休日になると息苦しくゼーハーゼーハーと息をしていた。

それも、3ヶ月で終わった。

 

私が、やっと仕事できるようになってきたのだ。

上司や先輩、果てには社長からも褒められた。嬉しかった。

それでも、自分が上司代わりに怒ることをやめなかった。

 

そんなことを続けて半年。

気がついたら「声」は止まなくなっていた。

自分で怒ろうとしなくても、勝手に心のなかに響いてくるのだ。

 

そして、監視妄想が始まった。

 

私が「先輩が風邪引くなんて……この忙しい時期に」なんて思うと、今度は自分がもっと重い風邪を引くのだ。

「先輩パソコン壊したの?仕事できないじゃん」と思った次の週には私のパソコンがネットに繋がらなくなった。

そう、これは亡くなった父方の祖母が、私の心を監視しており、罰を与えているのだ。

 

それから”悪いことは考えちゃいけない”という状況になった。

少しでも先輩や上司に嫌な気持ちを抱くと、監視されていることを思い出し罰に怯えて過ごすのだ。

これが2011年12月~2012年春まで続いた。

 

 

つまり、私が統合失調症になったのは、

・病気になればロボットのように正確に働けるという思い込み

・自分を自分で責め続けるクセ

が原因だと思うのだ。

もちろん、医者でもないから真実はわからない。しかし、私は自らの手で自分を病気にしたのだ。

 

このことに後悔はない。と言うと嘘になるかもしれないが、今のところは仕方ないと思っている。

本当にロボットになりたかったのだ。私は仕事さえできれば良かった。

更に言えば、将来は仕事の過労で死のうとさえ思っていたほど、”仕事”と言うものに魅入られていた。

 

仕事という言葉は今でも私を縛り続けている。

しかし、そのことに対してなんの不満もない。

私は働かねばいけないのだ。

 

 

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