仕事など、もはやどうでもいい。
ずっと仕事をするだけのロボットでありたかった。
完璧な仕事をしたかった。
しかし、働けない体になった。そんな私は無価値である。
「声」は言う。
働け。働かないお前には生きている価値がない。家でぐうたら過ごして、旦那の稼ぎを食いつぶす悪者だ。
働かねばならない。働かねばならない。働かねばならない。
ここで言う「声」とは、完璧なるあやなさまのことであり、観測者や守護霊である祖母のことではない。
あやなさまは完全なる私なのだ。
その「声」にいつもいつも悩まされてきた。
働きたいと思った。
家事ではダメなのだ。お金を稼いでこないと働くことにはならない。
なら周りの主婦はどうなるのか?
それは関係ないことだ。よそはよそ、うちはうち。
病気だからなんて甘えたことは言ってられない。早く働けるようにならなければ。
しかし、実際に働いている今、仕事なんてどうでもよくなった。
働きたくない。家でゴロゴロしていたい。
せっかく働けるというのに、なんとも贅沢ないきものである。
価値がない?上等。
生き物は価値があるかないかで生きてるんじゃないんだよ。
むしろ価値のない魂ほど生きて格を上げないといけないんだよ。
仕事したくない。
ただ、楽になりたい。