内なる「声」との戦い。
今回は催眠状態に入ってすぐにアクシデントに見舞われた。
今まで黙ってた「声」が聞こえてきたのだ。
「このセラピストは、本当に信用たる人物なのか?」
うるさい。やめろ。私は必死に抵抗した。
セラピスト社長曰く、こういった現象は初回のうちはままあることらしい。
今回まで出てこなかったほうが不思議なんだとか。
今は仕事を回されてないとは言え、社長と会うと仕事のことを意識してしまう。
セラピストとしては良いのだけれど、上記のことや仕事でのやり取りから社長のことはあんまり良く思ってない……のかもしれない。
「声」は幻聴ではなく、自分自身の疑問だったのだ。
今回も2回やってもらったが、「声」のこともありあまりスッキリしなかった。
そもそも、私は催眠療法に何を求めていたのか。
ブログを遡っていたら、見つけた。
「治るとは毛頭思っていない。しかし、生きるのが楽になるのなら」くらいの気持ちだが、どうなるのだろうか。
私は諦めない - 統失女の催眠療法日記
そうだった。これで統失が治るなんて思ってない。
私はこの生きづらさをなんとかしたくてすがる思いで始めたのだ。
根本的な解決にはならないよ、と友人は言った。
自分を苦しめる原因を上から催眠で塗り固めるのだ。いつかは剥がれてしまうかもしれない。
原因と戦い、勝った友人はヴィパッサナー瞑想で変わることができたと言っていた。
これは10日間もの間、協会で過ごし1日に何時間も瞑想を行う、というものだ。
しかし、参加期間中は誰とも会話してはならないのだ。それが私には苦痛すぎる。
セラピスト社長にカウンセリングは止められているので、今はお世話になれない。
「過去の苦しみを引っ張り出しても、今どうのこうのできる問題ではない。
それは、楽しいことで塗り固める催眠の効果を台無しにしてしまう」と言っていた。
催眠療法で生きづらさが解消されたとして、その効果はどれだけ続いてくれるのか。
ある日突然、メッキが剥がれてきやしないか。私はそれが怖い。